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シンフォニア – 加藤貢介のダマスカス鋼

2023 10/5 (thu) - 10/21 (sat)

日、月曜日休廊 午前11時~午後6時 最終日は午後4時まで
作家在廊日:10月5日(木)〜 10月7日(土)

A LIGHT HOUSE CALLED KANATA A LIGHT HOUSE CALLED KANATA

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神秘的とも呼ぶべき魅力と魔力を纏った古の合金、ダマスカス鋼。古代から続くその製造技術は18世紀に途絶え、今も謎に包まれている。ただ、この美しくも強靭な素材を現代に蘇らせ、抽象的な現代美術として用いる作家こそ、神奈川県綾瀬市でアトリエを構える若き加藤貢介さんである。

作家とはじめて出会ったのは10年ほど前のこと。当時の加藤さんはまだまだ荒削りで血気盛ん。ダマスカスという素材の美しさに作家の造形力が追い付いていなかったように思えた。加藤さんの伝統的な器状の形は品性に富んでいたが、ダマスカスが故に、その稜線の「堅さ」は一向に拭えなかった。

より軽やかに。そして、ダマスカスの醍醐味というべき模様の美しさをより活かせるように。課題を与えられた加藤さんはメキメキと実力を付け、次々と独創性に溢れる意欲作を編み出していく。

「Legato」シリーズは器の形状を残しつつも、底が抜けた作品は徐々に動き出し、器がまるで踊り出すかのように見えた。次に完成した「Cadenza」は、風や水の流れを捉え、その柔らかな曲線はダマスカスの新たな可能性を示唆してくれた。その「Cadenza」の流線を活かしつつ、壁掛け作品に挑んだ「Aria」。まさに名の如く、素材の軽やかさがさらに増し、加藤さんのベストセラーへと昇華した。そして最新作の「Crescendo」こそ、加藤さんの抽象造形の集大成とも云える。そのスケールの大きさもさることながら、金属がまるで風に靡く国旗をも彷彿し、作家を新境地へ辿り着かせた作品に思う。

加藤さんがカナタと出会い、生み出して来られたシリーズの四重奏こそ、今回の個展「Symphonia」である。秋蜩が鳴く頃、加藤さんが奏でる美しきダマスカスの旋律に耳を澄ませて。

 

ア・ライトハウス・カナタ

青山 和平

 

 

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