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soaring forms – 馬場康貴の白磁

2023 9/14 (thu) - 9/23 (sat)

日、月曜日休廊 午前11時 ~ 午後6時

A LIGHT HOUSE CALLED KANATA A LIGHT HOUSE CALLED KANATA

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「今」を大切に想う人も居れば、「過去」に固執する人も居る。私はどちらでもない。予てより、「未来」への憧れや夢想、渇望で動く性分である。不思議と私の周りの作家も、その多くは過ぎ去った日々に興味は無い。次に生まれ来る作品のみを夢見る。長崎県波佐見町で作陶されている若干32歳の馬場康貴さんも、同じ匂いが漂う。

実は2019年10月に行われた馬場さんの初めての個展 「elemental form」は、酉福ギャラリーで行われた最後の企画展であった。当時は知る由もない。その翌年に世界規模のパンデミックが人類を襲い、数年も世の動きが止まることになるとは。そんな時代背景のなか、カナタは誕生した。

初個展以来、馬場さんを取り巻く環境も劇的に変わった。岐阜県から故郷の波佐見へ戻り、お子様も誕生し、私生活の充実はさることながら、作家としても、若手陶芸家の有望株として名実ともに評価は上昇中である。

それを何よりも証明するのは、2023年3月に行われたBonhamsという世界的なオークションハウスの競売結果。酉福初個展にて売約された馬場さんのDM作品が出品され、予想を大きく上回る金額で落札されたのだ。いささか出来過ぎな気もするが、馬場さんへの注目度の高さを鮮明に物語る。

2回目の個展では、馬場さんの過去と現在のシリーズ「structural vessel」、「elemental form」、そして最新作の「soaring form」を発表する。光と影を纏うその造形美はますます研ぎ澄まされ、馬場さんの真骨頂でもある、繊細さから生まれ来る大胆なフォルムは見応え十分。白磁の新たな表現法に挑む馬場さん。その佇まいに、馬場さんの「未来」を優しく照らす。

 

ア・ライトハウス・カナタ

青山 和平

 

 

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