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Re:birth – 三尾瑠璃個展

2025 1/30 (Thu) – 2/15 (Sat)

2025 1/30 (木) – 2/15 (土)
日曜・月曜・祝日休廊
午前11時 – 午後6時 最終日は午後4時まで

作家在廊日
1/30 (木) 〜 2/1 (土)

A LIGHT HOUSE CALLED KANATA A LIGHT HOUSE CALLED KANATA

ごあいさつ

「現(うつつ)に着物(きもの)」シリーズは、破棄や売却によって着用価値が低くなり時代から取り残された古着の着物に染色表現を施すことで、新しい着物の形に作り替えることを探求した作品です。現代の着物をめぐる矛盾に対しての象徴として、積み重ねてきた文化と伝統を尊重しつつ、着用を前提としていない新たな着物へとイノベーションすることを目的としています。古着の着物に宿る記憶に思いを馳せ、磨き上げることで、服であった着物という客観的概念に縛られない、アートとして制作しています。

「鏡華(きょうか)」シリーズは、布が自立できないという、欠点ともいえる特徴を、他素材と組み合わせることで「染色の立体作品」として払拭した作品です。「布を染めること」が染色ですが、布に着色するだけでは作品としては完成せず、縫う・貼るなどの工程が必要不可欠です。作品の最終形態を模索することは工程を遡るこ とでもあり、異素材との組み合わせで「もの」として成立させると同時に、その工程である染色する色彩を大切にしています。素材には「現に着物」にも使用した着物の無地布を使用して、色や柄が重なりアクリルの反射で万華鏡のようにきらめく異世界感のある染色の結晶となれることを目標としています。

「現に着物」と「鏡華」シリーズについて、私は着物を含めた染色が好きだからこそ、現代まで続いてきた伝統と革新を尊重し敬意を持ち、今までになかった形や方法で着物や染色の可能性を広げ、目に見える形で新たな時代へ繋げられるよう、臆せず作品を生み出し続けたいとの思いで制作しています。

三尾瑠璃

三尾瑠璃̶ Re:birth

素材に対する固定観念を変え、その素材や技法の境界線をこれまでにない高みへ押し上げる作家に惹かれる。 そうした作家は、何気なく見慣れたものの物質性に対し、今までに無いような視点から捉えさせ、時を超え、新たな価値を歴史に刻む。着物などの古布を色鮮やかで独創性あふれる模様で染める若手作家の三尾瑠璃さん。着物を「再生」するのではない。古布に自身の想いを重ね、現代作品として新たに蘇らせるのだ。

三尾さんは古布、とりわけ過去の着物に宿る美しさに長く心を奪われてきたという。しかし、かつて絹や麻で 織り成されたこれらの美しい布地は、現代日本では価値を失い、忘れ去られている。今の日本人のクローゼットには一枚の着物もないことは珍しくない。三尾さんはその過去の遺物を見つけ、新たに染め直す行為により、古布に今までに無い生命を宿す。その着物は、もはや着る為のものではない。三尾さんの大胆な色彩感覚と意匠を引き立てる背景として、新たな芸術作品のキャンバスへと変貌する。

そして三尾さんは布とマルチメディアを融合させる新たな可能性をも模索する。染めた布を透明なアクリル 板に封じ込める作品もその一つである。布地は水中にあるときにこそ、より鮮やかな表情を見せるもの。だが、そうした瞬間は普段なかなか目にすることはない。三尾さんはその儚くも絶対的な美を永遠の形として封じ込め、布だけでなく、時空の流れさえも止める。二次元の布を三次元へと昇華させ、現代における 布地への新しい視点を追求するその姿勢は目を見張るものである。2025 年1月。カナタにて、三尾瑠璃の初個展「Re:Birth」を開催する。立ち並ぶ、若き作家の幻想性に心を馳せて。

ア・ライトハウス・カナタ 青山和平

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