日本画 ルネサンス
2021 5/7(Fri)-5/29(Sat)
日、月曜日休廊 午前11時〜午後6時
作家在廊日:5月7日(金)・8日(土)
出品作家:
前田正憲、朝倉隆文、長谷川幾与、三鑰彩音、佐藤健太郎
A LIGHT HOUSE CALLED KANATA A LIGHT HOUSE CALLED KANATA
日本画 ルネサンス

ある夢をみた。
世界三大美術館でカナタの作家を主題とする巡回展が開催される事に。飛行機をチャーターし、社員全員とカナタの作家たちと会場へ 旅立つ一行。いざ美術館へ到着すると、美しく立ち並ぶ展示風景に思わず息を呑み、流れくる清らかな空気に、時代という名の流れが 目前で変わり行くことに気付く。社員の笑い声、そして涙を浮かべる作家たち。やがて波のように押し寄せる世界中から訪れる来館者。 真剣な眼差しで作品に見入り、カナタの作品が放つ唯一無二の世界観に衝撃と響めきが会場内に広がる。人の固定観念が変わる瞬間を 目の当たりにし、私の一つの役目が終わる。
パラダイム・シフト。 夢は見るものではない。 叶うものである。

ルネサンスとは黎明期を指す。では黎明期とはなんのことやら。それは過去との決別、暗黒の時代からの復活、そして繁栄を意味する。 ただ、その黎明期に暮らす者は、「ラッキー、こんなに素晴らしい時代に生まれてきて幸運だぜ」と思っていただろうか。そもそも、当 のルネサンスは 19 世紀に名付けられたと聞く。であれば、ダビンチやミケランジェロなどの偉人たちは決して「ルネサンス最高―!」 と連呼していたわけではない。あとからその括りが定着したのだ。 要するに、「時代」という概念は作家が先んじて創造し、人々は後にその「時代」に気付く。先駆者とはそのように、時代を誰よりも先 に駆け抜ける者を指す。

日本画の世界では長きに亘り「具象崇拝」が続く。それはそれでいい。しかし、世界に目を向け、世界の動向を直視し、それを真似る のではなく、それを越えようとする独自の抽象表現を得意とする日本画家もいる。一過性の流行や大衆迎合とは一線を画し、日本画の 未来を「前へ、前へ」と押し進め、西洋の美術史と西洋の文脈で流れてきた今日の「現代アート」そのものの定義をも変えようとする 作家たち。西洋の観念的支配からの真の解放運動こそ、日本画ルネサンスが齎すパラダイム・シフトである。
朝倉隆文と三鑰彩音。佐藤健太郎。長谷川幾与、そして前田正憲。 日本画の未来はもう、ここに。
ア・ライトハウス・カナタ 青山 和平

Exhibited WorksExhibited Works
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朝倉隆文
始源ノ天空(2020)
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三鑰彩音
棘を隠して (2021)
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佐藤健太郎
静謐 III(2021)
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長谷川幾与
devotion(2021)
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前田正憲
両忘(2018)
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長谷川幾与
l’effervescence(2021)
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朝倉隆文
起源ノ水 (2020)
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朝倉隆文
昇華スル原初ノ天空 (2020)
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朝倉隆文
顕現スル光源(2020)
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三鑰彩音
花霧 (2020)
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三鑰彩音
栖II (2019)
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Exhibited ArtistsExhibited Artists
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