加藤貢介

Legato – 加藤貢介のダマスカス鋼

2019 5/30(Thu) - 6/8(Sat)

日、月曜日休廊午前11 時～午後6 時 / 最終日は午後4 時まで
作家在廊日: 6 月7 日（木）～ 6 月9 日（土）

A LIGHT HOUSE CALLED KANATA A LIGHT HOUSE CALLED KANATA

Legato - 加藤貢介のダマスカス鋼

神秘と魔性を纏った古の素材、ダマスカス鋼。古代から続く製造技術は18世紀に途絶え、今も謎に包まれている。ただ、この美しくも強靭な素材を現代に蘇らせ、一般的な刀剣としてではなく、現代美術として昇華させた作家が若干31歳の加藤貢介さんである。他人がやらないことにあえて挑戦すること。多くの酉福作家に共通する精神ではないだろうか。加藤さんの先見の明もさることながら、ここ数年、造形的に最も成長した作家の一人こそ加藤さんに思える。新作Legatoはまるで空に舞う旋律のよう。ダマスカスの伝説的な堅さを柔らかくも流れるような曲線へと導くことは容易ではないと想像する。これも加藤さんの溢れる探究心、向上心、そして絶え間ない努力から生まれ来るかたちである。神奈川県綾瀬市に居を構える好青年の2回目の酉福個展。デビューを遥かに凌ぐ美しさに思わず息を呑む。酉福　青山和平