Biography

Exhibitions
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2002
北陸のガラス展 金津創作の森美術館 / 福井
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2007
~ALLURE OF JAPANESE GLASS ピッツバーググラスセンター / ピッツバーグ・アメリカ
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2013
「ガラスのきもち」ギャラリーYUNOR / 東京
「光のおにごっこ」宮尾洋輔と冨樫葉子のガラスアート展, 妖精の森ガラス美術館 / 岡山
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2014
「EWAAC展」La Galleria Pall Mall / ロンドン・イギリス
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2020
「記憶する風景、ガラスそして備長炭」備長炭ショップ掌/ 東京
「New Glass Review19,26,36,37」入選 Corning Museum of Glass / ニューヨーク・アメリカ
- 2021
Awards
2002 Emerging Artist賞 - 北陸のガラス展 金津創作の森美術館(福井)
2014 EWAAC展 Glass 1st Prize, La Galleria Pall Mall (英 London)で展示
2020 「New Glass Review19,26,36,37」入選 Corning Museum of Glass(米 NY)
Public Collections
作品設置
ザ・キャピトルホテル東急(東京 永田町)
山北町立山北中学校(神奈川 山北町)
帝京大学医学部附属溝ノ口病院(神奈川 川崎)
グランクロワパークリュクス目黒エントランス(下目黒 東京)
プラウド船橋 (船橋市 千葉)
スタンレー電気株式会社新社屋(東京 中目黒)
セルリアンタワー東急ホテルスイートルーム(東京 渋谷)
島田市市民病院(静岡 島田)
九勧承天寺通りビルエントランス(福岡 博多)
成田山川越別院本行院「密厳院大日堂」(埼玉 川越)
ヘアーデザインアールン(神奈川 横浜)
富山市ガラス美術館(富山)
マンションエントランスBrillia 浦和仲町
冨樫葉子
Yoko
Togashi
Yoko
Togashi

冨樫葉子
Profile
- 1997 武蔵野美術大学造形学 油絵学科卒業
- 1999 富山ガラス造形研究所造形科卒業
- 2010 宮尾洋 と共に宮冨ガラス工房設立
- 東京藝術大学大学院、武蔵野美術大学等で講師を経験
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01 Exhibitions More
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02 Awards More
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03 Public Collections More
About
the ArtistAbout
the Artist

人の運命とは不思議なものである。あの日、あの時、あの場所で取った行動が、まさか、その後の出会いの引き金になるとは。冨樫葉子さんとの出会いもそうであった。それは六年前のこと。実は京都の生田丹代子さんより、時たま素敵なメールが届く。気なる展覧会の情報やジャズなどの音楽家の紹介、そして、気になる作家のお知らせも。そのなかの一人が冨樫さんであった。
なぜあの時、私が冨樫さんへ連絡しなかったのは記憶にない。まだチームの創世記であり、酉福の海外活動がぐんぐんと伸びて行った頃。余裕がなかったのか。それとも、当時の冨樫さんの作風に魅かれなかったのか。記憶というものは誠に曖昧で、利己的で、都合が良い。
昨年末のことかな。インスタグラムでフォローくださっている作家さんの作品画像をたまたま覗いてみたら、びっくりするほど、その作品は美しかった。ほのかに灯る半透明の白ガラスの優しい稜線。その作風に一見、ガラス作家っぽさを感じなかった。それよりも、直感的に「絵画」に近い美意識を感じた。「いつかこの方と出会いたいなぁ、カナタへ来てくれないかなぁ、」といつもながら一人でぶつぶつと念じていたら、数日後、本当にその作家さんが突然ご来廊されたのだ。その作家こそ、冨樫さんである。
なぜあの時、私が冨樫さんへ連絡しなかったのは記憶にない。まだチームの創世記であり、酉福の海外活動がぐんぐんと伸びて行った頃。余裕がなかったのか。それとも、当時の冨樫さんの作風に魅かれなかったのか。記憶というものは誠に曖昧で、利己的で、都合が良い。
昨年末のことかな。インスタグラムでフォローくださっている作家さんの作品画像をたまたま覗いてみたら、びっくりするほど、その作品は美しかった。ほのかに灯る半透明の白ガラスの優しい稜線。その作風に一見、ガラス作家っぽさを感じなかった。それよりも、直感的に「絵画」に近い美意識を感じた。「いつかこの方と出会いたいなぁ、カナタへ来てくれないかなぁ、」といつもながら一人でぶつぶつと念じていたら、数日後、本当にその作家さんが突然ご来廊されたのだ。その作家こそ、冨樫さんである。


その後。とんとん拍子でTEFAFでも作品を紹介することになり、一周年記念のメンバーにも名を連ねることになった冨樫さん。先日久しぶりに生田さんに会った際、「そうそう。冨樫さんというガラス作家と最近出会いまして、これからカナタより新作を発表します!」と、あたかも自分で素晴らしい作家を発見したかの如くにお話ししたところ。生田さんは特段驚く様子もなく、「あ、そうですか。以前冨樫さんに酉福さんのことをお話ししたこともあります」と、いつもの口調で話す生田さん。一切、数年前にご紹介くださったことに触れなかったのだ。のこのことギャラリーへと戻り、この原稿を執筆するために冨樫さんについて調べていたところ。過去メール検索で「冨樫さん」と入力したら驚くことに、2015年にいただいた生田さんからの紹介メールが画面に浮かんでくるではないか。言葉を失った私。まさか、あの時、生田さんから冨樫さんを紹介いただいているとは、全く覚えていなかった。やれやれ。崩れ行く我が記憶の城壁が無念でならない。