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Biography

佐藤健太郎 Kentaro
Sato
Kentaro
Sato

Celeste Ⅳ (2020)|日本画
H182 × W364 (cm)
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佐藤健太郎
Profile
  • 1990 宮城県に生まれる
  • 2015 多摩美術大学 美術学部 絵画学科日本画専攻 卒業
  • 2015 多摩美術大学 大学院 美術研究科日本画領域 博士前期課程1年在籍
  • 2015 佐藤国際文化育英財団 第25回奨学生
  • 2015 神山財団芸術支援プログラム奨学第2期生
  • 2019 宮城県にて制作
  • 01 Exhibitions More
  • 02 Public Collections More

About
the Artist
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俵屋宗達が編み出した日本画の技、溜込(たらしこみ)。水をふんだんに使い、墨や岩絵具を絹本や和紙の上を走らせ、その滲みにより動き、深み、そして変化をもたらす。背景などによく使われるこの古典的な手法を、名脇役から主役へと昇華させる宮城県石巻出身の若き佐藤健太郎さん。4メートル近くの作品を中心に、壮大なスケールで自然界の神秘を紐解く。群青や墨、そして緑青が煌く圧倒的な佐藤さんの極光は、溢れんばかりの水を用いて生まれくる景色。
その岩絵具の粒子は粗く、光の乱反射で燦然と輝く。いつの混沌とした時代でも、満点の夜空に心奪われ、思わず立ち尽くす人類。祖先も、そして私たちの夢を継ぐ者も、あの同じ空を眺めるであろう。そして同じく、この神々が宿る宇宙のなかで、自分の存在が星屑の如し小さな存在であるかを思い知らされる。佐藤さんと切っても切れないもの。それは自然界、強いて云うならば「水」である。彼の故郷は3.11、津波による甚大な被害を受け、佐藤さんの人生を揺るがす事変となった。
しかし、彼が描く景色はその自然界の恐怖をただ呆然と模写するものではない。作品は佐藤さんの心象風景を写す水鏡であり、作家の自然界に対する畏怖と深愛が何層にも重なる。自然界のマテリアルを駆使し、自然界を描きつつ、自身の心の鼓動を捉える佐藤さん。そのスケールの大きさは、西洋絵画に勝るとも劣らず。西洋の美術史を凌駕するほど、東洋文脈より生まれくる現代絵画の歴史に一石を投じるように。佐藤さんの夜空に夢を描く。